前回、5月の「こどもの日」に合わせて、在中国日本国大使館と北京日本倶楽部の共催で、天津ジュリアード学院教授であり世界的ファゴット奏者の小山昭雄氏の音楽コンサートを開催いたしました。コンサートが大変好評だったことを受け、今回、再び小山氏の御協力をいただき、小山氏含む、天津ジュリアード学院教授5名(演奏楽器:ファゴット、ピアノ、オーボエ、フルート、クラリネットの予定)による音楽コンサートを開催する運びとなりました。概要、参加申込は、以下のとおりです。
大使公邸の紅葉を見ながら、天津ジュリアード学院の教授陣による素敵な音色に聞き入ってみませんか?
日 時: 10月29日(日)16:00~17:30(開場15:30)
場 所: 在中華人民共和国日本国大使館 大使公邸・多目的ホール(朝陽区亮馬橋東街1号)
対 象: 北京日本倶楽部会員 及びご家族のお子様(小学生以上) 80人程度
※大人の方のみでのご参加もOKです。お子様には必ず保護者がご同伴ください。
※未就学児のお子様の同伴は御遠慮下さい。
※18歳以上の方は会員資格が必要です。
参加申込:10月25日(水)までに、下記より申込フォームを開き、お申込み下さい。
※10/22お申込期間を延長しました!
使用言語: 英語・日本語
※コンサート当日、北京日本倶楽部会員のほか、天津ジュリアード学院関係者や各国外交団の出席も予定されています。
※本イベントに関する問い合わせ先:(参加申込先とは異なりますので御注意ください)
在中国日本国大使館 文化担当 15901414376/tatsuya.mimura@mofa.go.jp
〈申込フォーム〉
ヴェルディ生誕210周年記念音楽会
ヴェルディ≪鎮魂曲≫
楊洋指揮中央歌劇団 歌劇団合唱団 歌劇団交響楽団
7月28日(土)19時半 中央歌劇院劇場
ヴェルディ:レクイエム(約90分)
レクイエムという曲自体を聴いた事はないという人もレクイエムという言葉はよく耳にするかと思います。名探偵コナンには『探偵たちのレクイエム』という映画もありましたし、ガンダムの新作も『復讐のレクイエム』です。他にも『黒執事』のアニメのエンディング曲「ラクリモーサ」もレクイエムの中の一部分だったりします。そのレクイエムですがラテン語で安息の意味。死者の祭礼のイントロ(導入部)の最初のフレーズがレクイエムであるため、この祭礼そのものやその祭礼で使われる曲をレクイエムというようになりました。ちなみに日本語では鎮魂曲(中国語では安魂曲)と訳されますが意訳というかほとんど誤訳に近いものです。
そのレクイエムという曲は西洋音楽史上多くの作曲家によって作られましたが、一般にモーツァルト、フォーレ、そして今回演奏されるヴェルディのものが三大レクイエムといわれています。ヴェルディはイタリアではオペラ王と言われていますが、このレクイエムもオペラ的で、「最もドラマチックなレクイエム」と呼ばれています。これは誉め言葉であると同時にけなし言葉でもあります。レクイエムはその性質上教会で演奏される事が多いのですが、この曲はコンサート的で教会にはふさわしくないという事です。逆に言うとキリスト教徒以外でも楽しめる宗教曲という事ができます。
レクイエムは「イントロとキリエ(主キリスト)」で始まり。死者の安息を祈ります。その後、死者が復活して裁かれる「怒りの日」へ、裁きへの恐れと救済への祈りが歌われます。レクイエムの中で一番盛り上がる?部分で、実はヴェルディのこの部分はエヴァンゲリオンの旧劇場版や映画『バトルロワイヤル』などに使われて有名になりました。そして再び主の栄光を讃える「サンクストゥス(聖なるかな)」、「アヌエス・デェイ(神の子羊)」、「ラクス・エテルナ(永遠の光)」と続き、魂の安息と救済を願う「リベラメ(我を救いたまえ)」で終わります。
キリスト教徒以外ではなかなか聴く機会がないレクイエム、ぜひ体験してみて下さい。では劇場でお会いしましょう。
エグやんの「劇場で会いましょう」
ブラームスはお好き?…ですか?
袁丁指揮 中国フィルハーモニー楽団
蘇千尋 ヴァイオリン独奏
4月22日土曜日 19時半 中山公園音楽堂
ブラームス:悲劇的序曲 作品81(約15分)
ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品77(約40分)
交響曲第2番ニ長調作品73(約45分)
クラシックで最もオーソドックスなコンサート。それがブラームスのコンサートです。
そもそも現代我々がクラシック、特にオーケストラのコンサートとして親しんでいるのは、ブラームスが活躍した19世紀中ごろに確立いたしました。この時代に楽器は今と同じように発達し音域、ヴォリュームもUP、それを基に今と同じ編成(二管編成)も確立されました。また当時、ストーリ性やメッセジー性を重視したロマン派(ロマンチック)の音楽に対抗して、昔(18世紀)の音楽を古典派(クラシック)として尊ぶようになりました。そして、序曲、協奏曲、交響曲といったプログラムが一般的になりました。
尚、話は少しそれますが、要するに18世紀のモーツァルトやベートーヴェンに関して、今我々がコンサートや録音で聴くのは主にこの19世紀スタイルでの演奏です。18世紀当時の楽器や編成を再現したものは古楽演奏やピリオド演奏と言われます。
閑話休題。
ブラームスはロマン派のなかの古典派と言われ、いかにもドイツ音楽と言った渋さを持つとともに、流石はロマン派と言うべき甘いメロディーも合わせもっております。また生涯独身で師匠の妻であるクララ・シューマンを思い続けたというエピソードもあって人気を博しています。なんでフランス文学でも韓国ドラマでも「ブラームスはお好き」なんて作品が存在したりいたします。
フランス文学
宝塚版ブラームスとクララ
ブラームス
クララ
さて、今回の演奏曲ですが、最初の『悲劇的序曲』は、ドラマやオペラなどではなく、コンサートのオープニング曲として書かれた曲です。タイトル通り悲しくもドラマチックな曲です。
ヴァイオリン協奏曲は4大ヴァイオリン協奏曲といわれる内の一曲です。通常の協奏曲より長く重厚で一方でヴァイオリンのソロパートは華やかでかなりの技巧を要求される曲です。
最後の交響曲第2番はヴァイオリン協奏曲の前年、40代半ばと言うブラームスの最も円熟期に書かれた曲です。お気づきかもしれませんがヴァイオリン協奏曲と同じニ長調で書かれています、ニ長調は弦楽器が最も美しく響く調とされていて、多くのヴァイオリン協奏曲でこの調が採用されています。勿論この曲でも伸びやかなヴァイオリンの響きが至ると所で聴くことが出来ます。その初夏の田園に吹く爽やかな風のようなメロディーは生演奏で聴くとまさに絶品です。
では劇場でお会いしましょう。
指揮 袁丁
小提琴演奏家 苏千寻
中国爱乐乐团2022-2023音乐季交响音乐会
2023年4月22日 星期六 19:30 中山公园音乐堂
小提琴:苏千寻
指挥:袁丁
曲目:
约翰内斯・勃拉姆斯:悲剧序曲,作品 81
约翰内斯・勃拉姆斯:D 大调小提琴协奏曲,作品 77
约翰内斯・勃拉姆斯:D 大调第二交响曲,作品 73
票价:100 180 280 380 580元
https://weixin.polyt.cn/thh5/#/projectdetail/5307400/null?theaterId=683
北京のイベントはペキンタウンで!
ホーム
https://mp.weixin.qq.com/s/DDhNosRaGEqBaB3DmAG8yg
北京日本倶楽部 会員
北京日本人学校生徒・保護者の皆様
2023年4月14日
在中華人民共和国日本国大使館
北京日本倶楽部
桜から若葉の季節となり、もうすぐ日本では、「こどもの日」を迎えます。
在中国日本国大使館と北京日本倶楽部では、この日を祝うため、天津ジュリアード学院教授であり世界的ファゴット奏者の小山氏のご協力を得て、親子で楽しめるミニコンサートを開催します。概要、参加申込は、以下の通りです。
大使公邸の鯉のぼりを見ながら、ファゴットの暖かい音色に聞き入ってみませんか?
日 時: 5月7日(日)15:00~16:00(入館14:30~15:00)
場 所: 在中華人民共和国日本国大使館 大使公邸・多目的ホール(朝陽区亮馬橋東街1号)
対 象: 小学校以上のお子様と保護者様 100人程度
※未就学児のお子様は同伴も含めて参加をお控えください。
※※ご家族以外のお子様を引率してのご参加はご遠慮ください。
参加申込: 4月27日(木) 正午までに、下記の申込フォームよりお申込み下さい。
※定員になり次第終了とします。早期終了の可能性がありますので、お早めにお申し込み下さい。
※北京日本倶楽部会員・北京日本人学校生徒を優先とさせていただきます。
使用言語: 日本語
※上記のスケジュールは仮であり、変更の可能性があります。最終的なスケジュールは、参加決定者の方にお送りする最終ご案内をご確認ください。
※感染症動向等により、企画を中止させていただく場合があります。
※本イベントに関する問い合わせ先:(参加申込先↑とは異なりますのでご注意ください)
在中国日本国大使館 教育担当 010-8531-9855/education@pk.mofa.go.jp
ファゴット演奏
小山 昭 Akio Koyama 講師プロフィールはこちら
ピアノ伴奏
萧 晴文 Ching-Wen Hsiao 講師プロフィールはこちら
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✳︎最終的なご参加、申込み前に北京日本倶楽部公式HPを必ずご確認ください
北京日本倶楽部公式HP https://bjnihonjinkai.org
エグやんの「劇場で会いましょう」より
林大葉と呂思清による北京交響楽団シーズン開幕コンサート
2月24日金曜日 19時半 林大葉指揮北京交響楽団
ヴァイオリン独奏 呂思清
曲目
前半
J.S.バッハ:「G線上のアリア」(ストコフスキー編曲)
メンデルズゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調
後半
ブラームス:交響曲第1番ハ短調作品68
シーズン開幕にふさわしい名曲ぞろいのコンサートです。
G線上のアリアはバッハの「管弦楽組第2番」という作品中の「アリア」をドイツのヴァイオリニストがヴァイオリンとピアノに編曲したものです。それを更に名指揮者でもあったストコフスキーが再びオーケストラに編曲しなおしたのが今回演奏される作品です。彼はディズニーの映画「ファンタジア」の音楽を手掛け、その後もクラシック名曲の大胆なオーケストラアレンジとその演奏で絶大な人気を博し、「オーケストラの魔術師」とも呼ばれました。特に彼のバッハ編曲は人気が高いです。
イタリアのモーツァルトとも呼ばれたメンデルズゾーン。名家の出で、作曲のみならず指揮さらには音楽以外にも才能を発揮したマルチプレイヤーです。「結婚行進曲」は誰でも聞いた事があるかと思います。ヴァイオリン協奏曲はそんな彼の代表作です。NHK交響楽団の北京公演でもこの曲が演奏されました。メロディーの花束とも言いたくなるような曲で冒頭の美しいメロディーは絶品です。
最後はブラームスの交響曲第1番。偉大なる先達であるベートーヴェンの交響曲を理想として、第1作の完成に20年近くをかけ、完成したのは43歳の時でした。当時の大指揮者ビューローはこの曲を「ベートーヴェンの第10番」と評したことも話題になりました。最もこれは当時の楽壇を支配していたリスト・ワーグナーへの対抗馬としてブラームスを立てようとの試みがあったためで、ブラームス的には有難迷惑であったとも。しかしながらもそう呼ぶにふさわしい内容の傑作である事には間違いありません。小澤征爾も漫画「のだめカンタービレ」の千秋真一もこの曲を新しいオーケストラとの第一作に選んだりしています。 20年の歳月が生み出した若さと渋み、古典の魅力とロマン派の先端が融合したこの曲では印象的な冒頭のティンパニの響きから情熱的な木管楽器への旋律へと続く第1楽章から、ベートーヴェンの第9を彷彿とさせるメロディーが響く第4楽章まで聴きどころ満載です。
名曲揃いのコンサート。では是非劇場でお会いしましょう。
大师纪念册:林大叶携手吕思清与北京交响乐团乐季开幕音乐会
时间:2023.02.24
剧场:音乐厅
票价:80-580元
https://m.chncpa.org/product-1095092.html
エグやんの「劇場で会いましょう」より
ウィーンからプラハへ 中央歌劇院交響楽団音楽会
2月23日 19時半 袁丁指揮 中央歌劇院交響楽団
曲目 前半
ヨハン・シュトラウス2世:オペレッタ『こうもり』序曲
レハール:アリア「ヴィリアの歌」(オペレッタ『メリーウィドウ』より)
ヨハン・シュトラウス2世:オペレッタ『ジプシー男爵』入場行進曲
レハール:アリア「あなたはわが心のすべて」(オペレッタ『微笑み王国』より)
レハール:二重唱「メリーウィドウワルツ」(オペレッタ『メリーウィドウ』より)
後半
ドヴォルザーク交響曲第9番ホ短調作品95「新世界より」
少し遅めの新年コンサートといった感じでしょうか。前半はウインナーオペレッタの代表曲、そして後半はドヴォルザークの新世界交響曲を演奏するという楽しいコンサートです。
オペレッタは日本語では喜歌劇、中国語では軽歌劇とも訳されます。イタリアで生まれたオペラですがオペレッタはフランスで生まれ人気を博しました。その後オーストリアのウィーンで流行します。オペラに悲劇が多いのに対しオペレッタはそれこそ軽い喜劇。そして歌中心のオペラに対して芝居の要素が強いのが特徴です。
今回はワルツ王で知られるシュトラウス2世から2作品、そしてレハールの2曲。それに日本を始めアジア圏での人気が高いワイトトイフェルの『スケーターズワルツ』の5曲です。
シュトラウス2世の『こうもり』はドイツでは大晦日新年に公演が行われる定番曲です。またレハールの『メリーウイドゥ』はヒトラーが愛好した事でも知られています。もう一曲の『微笑みの国』は逆にユダヤ人が関わっていたことから、ナチスとの悶着があった曲です。ちなみにウインナーオペレッタの関係者はユダヤ人が多く彼らの大半がロンドンかニューヨークに亡命します。そこからミュージカルが生れる事となるのです。
少し重たい話になりましたが、音楽自体はどれも軽快で楽しく華やかな曲です。
ドヴォルザークの新世界交響曲に関しましては何度も紹介しましたので簡単に。ドヴォルザークが新世界アメリカで土着のメロディーを収集して作曲した曲で、二楽章のメロディーは『家路』として有名です。メロディーは美しく、個人的には最も聴きやすい交響曲かと思います。
ではぜひ劇場でお会いしましょう
大师纪念册:“从维也纳到布拉格”中央歌剧院交响乐团音乐会
时间:2023.02.23
剧场:音乐厅
票价:80-480元
https://m.chncpa.org/product-1094980.html