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ショスタコーヴィチの戦争交響曲 前編  中国フィルハーモニー楽団(中国爱乐乐团)2022-23交響音楽会

2023年4月8日 @ 19:30 - 21:00

 

エグやんの「劇場で会いましょう」

ショスタコーヴィチの戦争交響曲 前編  

中国フィルハーモニー楽団(中国爱乐乐团)2022-23交響音楽会 

ショスタコーヴィチのメッセージを訪ねて       

夏小湯指揮中国フィルハーモニー楽団 チェロ独奏 趙雲鵬

 4月8日(土)19時半 中山音楽堂

 

ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第2番ト長調作品126(約35分)

交響曲第7番ハ長調作品60『レーニングラード』(約70分)

 ロシア革命はクラシック界にも大きな影響を与えました。多くのアーティストが亡命して、残ったアーティストもレーニン時代の前衛、スターリン時代の社会主義リアリズム、フルシチョフ時代の緩和化とブレジネフ時代の揺り戻しといったその都度の政治の流れに影響を受ける事になります。その最たるものがショスタコーヴィチでした。毀誉褒貶の激しい生涯の中に15曲の交響曲に弦楽四重奏曲からオペラや映画のサントラまで多くの作品をてがけました。ソ連崩壊後に再評価が起こり、新しいレパートリーを求めていた世界中のオーケストラで演奏される事になります。

 前衛的な作品であった交響曲第4番は当局ににらまれ、ソ連国内で演奏中止になり、次の5番は作風を変えソ連国内で絶賛されます。次の6番では難解という事で期待外れの評価。そんな中ナチス・ドイツがソ連に宣戦布告。あっという間にレーニングラード(現サンクトペテルブルク)は包囲されてしまいます。長い包囲戦(872日)で武器・弾薬はおろか医薬品や食料も底をついたレーニングラードは世界中に注目され、アメリカを始めとする連合国は物資を送るなどして、ソ連支援を展開します。なんか最近もどこかで聞いたような話ですな。そして、ソ連は世界的な注目を集めたこの包囲された都市でソ連の戦争勝利を唄う新作交響曲の初演を行い、それを衛星放送で世界同時放送するという大プロジェクトを行い大成功させます。これがこの交響曲第7番「レーニングラード」です。その後アメリカでもさかんに演奏されました。

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包囲されたレーニングラード

そういう曲ですので2015年には中国の反ファシズム勝利70周年記念でも演奏されました。で、そういう曲ですので西側では今なかなか演奏されない曲ではないでしょうか。

ちなみに編成、演奏時間ともなかなかの大作ですが、ソ連のプロパガンダな曲なわけで、わかりやすい旋律、展開でフレーズの一つは昔日本のアリナミンのCMにも使われておりました。

チェロ協奏曲第2番はショスタコーヴィチ最晩年の曲で、それゆえか協奏曲にしては珍しく深く内省的に始まる曲です。また楽器編成も独特の編成になっており、金管楽器の響きが抑制されている分、木管と多種多様な打楽器の響きが楽しめるようになっています。

 少し長めのコンサートではありますが、今この時代の中国ならではのショスタコーヴィチ。ぜひ体験してみてください。では劇場でお会いしましょう。

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指揮 夏小湯

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チェロ独奏 趙雲鵬

 

中国爱乐乐团2022-2023音乐季交响音乐会

肖声寻迹:夏小汤与赵云鹏演绎肖斯塔科维奇

2023年4月8日 星期六 19:30 中山公园音乐堂

https://weixin.polyt.cn/thh5/#/projectdetail/5256300/null?theaterId=683

詳細

日付:
2023年4月8日
時間:
19:30 - 21:00
イベントカテゴリー:
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会場

中山公园音乐堂

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