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楊洋、于翔と国家大劇院管弦楽団ベートーヴェンの交響音楽会

“ 楊洋、于翔と国家大劇院管弦楽団ベートーヴェンの交響音楽会”

  2月10日、11日(土、日曜日) 19時30分国家大劇院音楽ホール

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ベートーヴェン:『フィデリオ序曲』

『ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61』

『交響曲第2番ニ長調作品36』

 ミスタークラシック、ベートーヴェン。お笑いの世界はダウンタウン以前以後なら、クラシックはまさにベートーヴェン以前以後。序曲、協奏曲、交響曲というもっともオーソドックスな形でのオールベートヴェンプログラムでのコンサートです。

 ベートーヴェン以前の音楽は主に機会音楽といわれています。バッハやヘンデルの時代、作品の多くは貴族や教会の依頼でサロンのBGMや記念日用の音楽などでした。その後ハイドンやモーツァルトの時代になるとコンサートに合わせて新作を作曲するようになります。どちらにせよ、なんらかの機会に合わせて作曲していました。それに対してベートーヴェンは自分の心の赴くままに作曲して、出来た時点で献呈(金を無心)したり、コンサートを開催しました。それ故に彼の音楽は絶対音楽と言われました。実際就任式用の音楽を頼んだら、就任式の1年後にやっと完成したという話もあります。

 「フィデリオ序曲」はその名の通りベートーヴェン唯一のオペラ「フィデリオ」の序曲です。レオノーレという女性がフィデリオに男装して牢獄に侵入して政治犯の夫を助け出すという話。ベートーヴェンは何回も書き直し、それらの曲は「レオノーレ序曲1~3番」として単独で演奏されています。

 「ヴァイオリン協奏曲」はベートーヴェン唯一のヴァイオリン協奏曲で4大ヴァイオリン協奏曲の一つといわれています。協奏曲はソロ楽器とオーケストラの組み合わせですが、これは歌手とバックバンドを模したものでした。しかしながらベートーヴェン以降協奏曲はオーケストラがソロ楽器と拮抗するような曲となったのです。第2楽章ではドイツの豊かな自然を感じさせるような美しいメロディーを聴くことができます。

 最後は交響曲第2番。今回のコンサートの中では一番古い作品です。第1番はまだまだハイドンなど先達の影響が多い作品ですが、第2番においてはより彼の個性が発揮されており、ベートーヴェン以前と以降の橋渡しとなる作品です。この頃から彼の耳の難聴が始まりました。交響曲2番を作曲して半年後には有名な「ハイゲンシュタットの遺書」を書くことになります。この遺書は実は決意表明だったのではないかと今では言われています。この遺書の後、ベートーヴェンは歓喜から苦悩へと至る彼の作風を確立する事になります。

実はこの2番は、あまりコンサートのメインになる事はありません。しかし若き日のベートーヴェンの情熱が感じられるこの作品をあえてメインにしたこのコンサート。なかなか興味深いと思いませんか。

是非劇場でお会いいたしましょう。

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楊洋

杨洋、于翔与国家大剧院管弦乐团演绎贝多芬交响音乐会

时间: 2023.02.10 – 2023.02.11

剧场:音乐厅

票价:80-480元

https://m.chncpa.org/product-1094766.html

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中国交響楽団2023シーズン開幕コンサート  2023新春祝福 美しき国土、新たなる天地 1/12

​中国交響楽団2023シーズン開幕コンサート  2023新春祝福 美しき国土、新たなる天地 1/12

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エグやんの「劇場で会いましょう」

中国交響楽団2023シーズン開幕コンサート  

2023新春祝福 美しき国土、新たなる天地

 1月12日 19時半 国家大劇院音楽院

 

前半

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18(約40分)

         休憩(15分)

後半

ドヴォルザーク 交響曲第9番ホ短調作品95『新世界より』(約45分)

 「オーケストラを初めて聴きに行くのにうってつけの曲はなんですか?」ととわれて、真っ先に思いつく2曲のカップリングコンサートです。

 1曲目はラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。ラフマニノフは19世紀後半から20世紀の初めに活躍したロシア出身の作曲家。生前は大きな手と強いタッチで鋼鉄のピアニストとして有名でしたが、死後多くの曲が映画やドラマに使われて人気になりました。そのきっかけになったのがこの曲です。歌謡的な旋律が多くてそのために甘ったるすぎるという批判もあったりしますが、逆に言えばそれだけ耳なじみのいい曲です。

 協奏曲(コンチェルト)とは調和という意味のイタリア語concertから来ています。ちなみにコンサートも同じです。オーケストラ+ソロ楽器という編成で、オーケストラの勇壮な響きとソロ楽器の華麗な旋律の両方が楽しめます。ラフマニノフは前述したように当時最高のピアニストでした。そんな彼が生み出す鐘の響きのようなピアノと抒情的なオーケストラの響きの両方をお楽しみいただけます。。

 2曲目はドヴォルザークの交響曲第9番。第2楽章のメロディーは『家路』という歌曲になっており誰でも聴いた事があると思います。ドヴォルザークは19世紀後半に活躍したチェコ出身の作曲家で東欧の民謡を取り入れた郷愁あふれる曲で人気を博しましたが、晩年にはニューヨーク音楽院の院長として招聘されアメリカに渡ります。その新世界でアメリカ民謡のフレーズを集めた花束のような曲がこの『新世界より』なのです。

 『家路』部分ではイングリッシュ・ホルンという珍しい楽器も活躍しますので、ご注目を。そしてこの『家路』のメロディーですが有名なだけにいろいろな解釈で演奏されます。美しく快活にメロディーを繋げて、楽しい我が家への郷愁を思い起こさせるのもあれば、切れ切れに今にも消え入りそうに演奏して家で何があったんだ?と心配になるようなものなど実に様々。今回はどのような演奏で聞かせてくれるでしょうか。

 とにかく、わかりやすい2曲がそろったこのコンサート。是非劇場でお会いしましょう。

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李心草

2023新春祝福之江山如画:“新的天地”——中国交响乐团2023音乐季开幕演出

  • 时间: 2023.01.12

  • 剧场:音乐厅

  • 票价:80-580元

  • 演出时长: 预计19:30-21:30(包含中场)

https://m.chncpa.org/product-1094479.html

 

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国家大劇院建立15周年“呂壽と国家大劇院によるブルックナー演奏会” 

エグやんの「劇場で会いましょう」

国家大劇院建立15周年“呂壽と国家大劇院によるブルックナー演奏会”

 1月7日、8日 19時 国家大劇院音楽院

ブルックナー:交響曲第3番ニ短調 ノヴァーク版第3稿(約60分)

          

 一般にオーケストラのコンサートは間に休憩時間を入れて、2曲以上やるものですが、休憩なし交響曲1曲だけというガチなコンサートもございます。その大半は今回のブルックナーとマーラーの交響曲の演奏会になります。そしてマーラーのファンがマニアと呼ばれる事が多いのに比べ、そのファンが通と言われる、それがブルックナーです。

 ブルックナーの本業は教会のオルガン奏者。敬虔なカソリックであり生涯独身、メンデルスゾーンやワーグナーに憧れて作曲を志します。作曲したのは宗教曲と交響曲のみという範囲の狭さ。通常ピアノで作曲する交響曲をオルガンで作曲することからうまれる独特の作風は、当時の大作曲家ブラームスから「大蛇がのたうちまわるような曲」と表現されてしまいます。要するに冗長な所があります。しかしその冗長さは「天国的」とも評され、音楽史上最も深遠とされています。その為多くの巨匠がその最晩年に取り組む音楽に選ばれています。

 今回の交響曲第3番はブルックナーがナンバリングした交響曲全9曲のなかの3番目であり、当時の音楽界最大のカリスマ、ワーグナーに献呈されています。トランペットが非常に印象的に響く曲です。また第4楽章4分程度のシンコペーション(強と弱のリズムに変化をつける技法)が印象的です、演奏される方は大変ですが、オルガンの残響を思わせる効果が教会の大伽藍を描き出します。

 最後にノヴァーク版第3稿について簡単に説明を。よくドラマなどでロックの方が「クラシックは楽譜通りに演奏するだけだ」なんてセリフがあったりしますが、その楽譜というのがなかなか問題だったりします。作曲家によってはコンサートの度に楽譜に手を加えたりします。これが遺言書ならば一番最後が正しいでいいのですが、芸術はそうはいきません。手を加えた方が悪くなる場合もありますし、物によってはミスや実は作曲家以外が手を加えてたなんて場合も。じつはこの第3番も初演は大ごけ、ブルックナーはその後も手を加え続けます。そして死後、多くの研究家が一番ブルックナーの意志を継いでいるバージョンはどれかを楽譜や当時の証言、文献を研究して決定づけています。今回のバージョンは晩年ウイーンフィルで演奏されて大好評を博した楽譜を基にノヴァーク博士が校訂したもので、現在一番良く演奏されているバージョンです。ただ初稿を基にした楽譜も現在とっつきにくいが一番革新的という事で人気を集めています。これが芸術の面白い所です。

 

 「モーツァルトがハイキングならブルックナーはアルプス登山」(吉松隆作曲家)と敷居は高いですし、かなり急なスケジュール発表ではありますが、新年少し荘厳な気持ちになりたい方は是非。

では劇場でお会いしましょう。

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吕嘉  指挥

“国家大剧院建院十五周年

”吕嘉与国家大剧院管弦乐团演绎布鲁克纳第三交响音乐会

  • 时间: 2023.01.07 – 2023.01.08

  • 剧场:音乐厅

  • 票价:80-480元

  • 演出时长: 预计19:30-20:30(无中场)

https://m.chncpa.org/product-1094499.html

 

 

人生は芝居の如し 林大葉、聶佳鵬、床然 国家大劇場管弦楽団による陳其鋼、グリーク、リヒャルト・シュトラウス演奏会

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エグやんの「劇場で会いましょう」

人生は芝居の如し 林大葉、聶佳鵬、床然 国家大劇場管弦楽団による陳其鋼、グリーク、リヒャルト・シュトラウス演奏会(原題如戏人生林大叶,聂佳鹏,床然与国家大剧院管弦乐团演绎陈其钢,格里格,理查・施特劳斯)

[日時・場所]

8月12日(金)~13日(土) 19時30分 国家大劇場音楽ホール(国家大剧院音乐厅)

[曲目]  

陳其鋼:如劇人生

グリーグ:ペールギュント組曲第1番 作品46(約15分)

リヒャルト・シュトラウス:交響詩ドン・キホーテ 作品35(約45分)

故郷を離れ旅に出て、老いさらばえて故郷に帰る。あぁ人生は芝居の如し……といったところでしょうか。そんなストーリーをもとにした音楽2作品+αでお届けする今回のコンサート。今回は、ポーランド人ヴァイオリニストのオラさんことアレクサンドラ・デンガさん(ヴァイオリニストの猪子奈美さんやジャズドラマーの坂本健士さんとブルーノートで共演されました)が帰国するということで、国歌大劇場での最後のコンサートとなります。

北京在住の日本人と不思議な縁のある彼女は、舞台の上で何を感じるのでしょうか。……といっても、彼女はまだまだ若くて先がありますが(応援しています!)。では、曲目紹介。

 まずは表題にもなっている陳其鋼氏の「如劇人生」。彼は夏の北京オリンピックの音楽監督や、チャン・イーモウ監督演出のバレエや映画の音楽も手掛けるなど、現代中国を代表する作曲家です。20世紀フランスを代表する作曲家メシアンに師事していたそうです。今回の曲は今までと違う新境地の作品。聶佳鵬さんというチェリストの名前があるので、チェロのソロを含む曲ではないかと予想されます。楽しみですね。

 続いてのグリーグはノルウェーの作曲家。ピアノ協奏曲をはじめとするピアノ曲もよく知られていますが、代表曲はなんと言ってもこの曲『ペールギュント組曲』です。私の世代(団塊ジュニア)は小学校の音楽鑑賞の時間で聴いたものですが、皆さんはどうだったでしょうか。原曲はイプセンのお芝居の劇伴(サントラ)で90分以上もありますが、そのおいしい所だけ抜粋してそれぞれ15分程度の2つの組曲にしています。その内の1つが今回演奏されます。1曲目の「朝」はTVなどでも聴いたことがあるかと思います。最後の「山の魔王の宮殿にて」はメタルバンドによくアレンジされています([レインボー]や[サヴァタージ]など)。ちなみに、実際のお芝居と組曲の順番はバラバラですので、この組曲からオリジナルのお芝居を想像するのは正直困難ですが、とにかく「王にオレはなる!」と大口を叩いて旅に出た主人公が、あちこちで女と浮名を流しては、財産を作ったり失ったりして、最終的には全てを失って故郷に帰る(そして死ぬ)というお話です。

最後はリヒャルト・シュトラウスの『ドン・キホーテ』。ご存じセルバンテスの書いた、史上最高のベストセラー小説です。小説の読みすぎで、物語と現実の区別が付かなくなって、自分を騎士だと思い込んで旅に出る老人のお話です。さまざまなドタバタを繰り返した末、最後は正気に戻って故郷に帰る(そして死ぬ)というお話です。リヒャルト・シュトラウスは森羅万象全てを管弦楽で表現してしまうような作曲家。19世紀末ウィーンで大人気でしたが、職人的であり芸術的ではないとの評価もあります。このドン・キホーテは、そんな彼がさまざまな技巧を詰め込んだエポックメーキングな曲です。

例えば、普段なかなかお耳にかかれないヴィオラソロがありますが、音域を広げるためにスコルダトゥーラ(変速調弦)というテクニックが使われています。

羊の群れが登場するシーンでは金管楽器が羊の鳴き声を奏でますが、それにはフラッター・タンギングという技法が使われています。

そして、ドン・キホーテが目隠しされて、風に乗って空中浮遊した(と思い込まされる)シーンではウィンドマシーンという特殊な楽器で風を表現します。

ほかにも、水に落ちたドン・キホーテが水を払う様子をピッツィカート(弦を指ではじく技法)で表現するなんていう小技も。とにかく、さまざまな音による描写が楽しめる曲です。

考えてもみれば、北京で出会った皆さんの多くは、いつかは故郷に帰る旅人。その途上で、音楽の旅を一緒に楽しもうではありませんか(そして長生きしましょう)。

では、劇場でお会いしましょう。

如戏人生:林大叶、聂佳鹏、庄然与国家大剧院管弦乐团演绎陈其钢、格里格与理查·施特劳斯

  • 时间: 2022.08.12 – 2022.08.13

  • 剧场:音乐厅

  • 票价:80-480元

https://mp.weixin.qq.com/s/HKZUDtLldvhIuLRzwmcC3g

 

 

黄屹と羅維 国家大劇場管弦楽団による姚晨、ラフマニノフ、ショスタコーヴィチ演奏会

 

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エグやんの「劇場で会いましょう」

黄屹と羅維 国家大劇場管弦楽団による姚晨、ラフマニノフ、ショスタコーヴィチ演奏会(原題黄屹与罗维国家大剧院管弦乐团演绎姚晨,拉赫玛尼诺夫与肖斯搭科维奇)

8月5日 金曜日 19時30分 

国家大劇場音楽ホール(国家大剧院音乐厅)

 

姚晨:造園 

セルゲイ・ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲作品43(約25分)

ドミトリー・ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調作品47(約45分)

ロシア革命により祖国を追われたラフマニノフと、ソ連という国に翻弄され、またソ連を翻弄した作曲家ショスタコーヴィチ。ロシア出身の2人の作曲家に中国の現役作曲家・姚晨氏を加えたコンサートです。

 まずは姚氏。同姓同名の有名女優がいますが、もちろん別人です。彼は中央音楽院で作曲を教えている先生でもあります。当日お見えになるかもしれませんね。今回の演奏されるのは、中国庭園をイメージした曲のようです(私もこれ以上のことは存じ上げないので、当日を楽しみにしております)。当日お見えになるかもしれませんね。

 お次のラフマニノフは、いかにもロシアなこってり濃厚な響きと甘いメロディーで人気の作曲家です。彼は現役時代に世界最高のピアニストと呼ばれ、革命によるアメリカ亡命後は作曲をせずにピアニストとして人気を博しました。そんな彼がスイスにて作曲への情熱を取り戻して作ったのが、パガニーニの練習曲から主題を取ったこの曲です。

パガニーニといえば、ヴァイオリンの超絶テクニックを編み出したことで「悪魔と取引した」とまで言われ、埋葬を拒否されたとの逸話を持つ男です。ラフマニノフは、このヴァイオリン曲の主題をピアノとオーケストラを用いて、さまざまに展開させて狂詩曲にしました。

狂詩曲は英語でラプソディ。“狂”という字が含まれると物々しいですが、形式に捕らわれず自由気ままに展開する曲のことです。クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」や『のだめカンタービレ』にも登場したガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」などを思い出してみてください。あの変幻自在さこそが狂詩曲。RCサクセションのやつはちょっと違うので今は忘れてください(アラフィフにしか分からないですね)。

ラフマニノフのラプソディも、自由に華やかな展開が聴き手を飽きさせません。全曲通して聴ける機会はあまりないのでぜひ。

最後のショスタコーヴィチは、ソ連時代を代表する作曲家です。アヴァンギャルドな作品からジャズや映画音楽などコマーシャルな曲まで、また、体制に順応しきった曲から体制を批判するような曲まで、多彩な曲を発表しました。ソ連でも西側でも毀誉褒貶(編注:きよほうへん。ほめたりけなしたりする世間の評判のこと)の激しかった作曲家です。

彼の交響曲第5番は日本ではかって“革命”の副題で呼ばれていました。スターリンに睨まれていたショスタコーヴィチの起死回生の一曲です。ベートヴェンの“運命”を彷彿とさせる闘争から勝利へのモチーフが分かりやすく展開する曲で、ドラマチックで派手に盛り上がります。それゆえソ連では大絶賛でしたが、反面西側では「愛国的」と批難されることに。といっても観客受けがいいので、結局は西側でも人気レパートリーになっています。

この曲、1975年にショスタコが逝去したのち、「終楽章は実は勝利の華々しいパレードではない。強制連行された偽りの行進を意図するものだ」という話がまことしやかに語られ(真偽不明)、一気に評価を上げたこともあります。そのため、それまで華々しく演奏されていたのが、80年代には妙に重々しく演奏されるようにもなりました。今年の春に演奏された中国交響楽団の演奏はイケイケの盛り上がりでしたが、今回はどうなるでしょう。

鉛筆なめなめ、つらつらと書かせていただきましたが、とにかく盛り上がり要素の強い演奏会です。ぜひ楽しんでいただきたい。

では、劇場でお会いしましょう。

 

家园与归途: 黄屹、罗维与国家大剧院管弦乐团演绎姚晨、拉赫玛尼诺夫与肖斯塔科维奇

  • 时间: 2022.08.05

  • 剧场:音乐厅

  • 票价:80-480元

 

 

“リストパスワード 張芸と中央バレエ団交響楽団音楽会” 7/29

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エグやんの「劇場で会いましょう」

“リストパスワード 張芸と中央バレエ団交響楽団音楽会”

(原題李斯特密码张艺与中央芭蕾舞团交响乐团音乐会)

7月29日19時30分(金曜日)

国家大劇場音楽ホール(国家大剧院音乐厅)

リヒャルト・ワーグナー:『リエンツィ』序曲(約13分)

グスタフ・マーラー:『さすらう若者の歌』(約16分)

フランツ・リスト:交響詩『オルフェウス』(約11分)

         交響詩『マゼッパ』(約16分)

         ハンガリー狂詩曲第2番管弦楽曲編曲版(約13分)

生涯独身のベートーヴェンやブラームス、悪妻に悩まされた、モーツァルトやチャイコフスキーなど非リア充だらけのクラシック界で一番のリア充。それが今回の主役フランツ・リストです。“ピアノの魔術師”との二つ名を聞いた事がある方も多いのではないでしょうか。音楽好きの貴族に使える執事の息子であった彼は音楽の才能を認められ、援助され音楽を学びます。その後パリに行きサロンで人気絶頂であった“ピアノの詩人”ショパンやベルリオーズなどといったそうそうたるメンバーと交流。そして当時超絶技巧で誰も聞いた事のない音を聴かせ人々を魅了していたヴァイオリニストパガニーニとの出会い。リストはこれをピアノでやればいけるのでは?と考えます。そしてサロンを飛び出し、パガニーニの曲(フジコヘミングでおなじみの「ラ・カンパネラ」が有名ですね)やクラシックの有名曲を次々とアレンジして超絶技巧で聞かせる史上初のピアノリサイタルツアーを開催してこれが大成功。女性が失神したなんていうロックスターのような伝説も残しています。そして多く浮名を流します。イケメンですしね。

 普通こういう場合は年を取りテクニックが衰えて晩年は……となるのですが、彼は違います。体力の限界を感じるとさっさと作曲メインにシフト。ピアノ曲だけでなくオーケストラ曲も手掛けその斬新さから多くの作曲家に影響を与えます。そしてなんと晩年は僧籍に入ります。そこで生まれたのが村上春樹の小説のタイトルにもなった「巡礼の年」です。そのプレイから悪魔とみなされて死後埋葬さえ断られたパガニーニとはえらい違いです。

 さて、曲紹介。1曲目はそのリストの弟子で師匠と同じように恋のスキャンダルには事欠かないワーグナーの『リエンツィ』より序曲。オペラの序曲ですが単体で演奏される事が多い曲で、ワーグナーならではの暗い力と華やかなサウンドに満ちています。

 次はマーラーの「さすらう若人の歌」オーケストラをバックに歌う歌曲です。中身はマイスターになることを目指して各地をさまよう職人の思いを歌っています。

 で、次からがリストになります、先ほど、曲の斬新さからと書きましたが。当時リストを始め多くの作曲家を悩ましている問題がありました。それは「ベートーヴェンの後に何を作ればいいの?」問題です。新曲中心だった時代も終わり、音楽会も過去の名曲で満ち溢れます。そんな中ベートーヴェン以上の交響曲なんて作れっこないと壁にぶち当たったリストはパリ時代のベルリオーズからヒントを経て、文学性を音楽に加味すれば新しい音楽が作れるのではと思いつきます。そうして作られたのが「交響詩」です。物語とロマンに溢れた彼の音楽は、弟子のワーグナーやR.シュトラウスを巻き込み、「オーケストラは世界のすべてを表現する」という誇大妄想(メガロマニア)な世界に足を踏み入れていくのです。ちなみにそれに真っ向から反対して正攻法でベートーヴェンの交響曲に対峙したのがシューマンとその弟子ブラームス。リストとは全く逆の“非リア充音楽家コンビ”は19世紀最大の音楽論争を巻き起こしますがそれはまた別の機会に。今回演奏されるのは奥さんをなくして冥土まで会いに行くオルフェオの物語とロシアに対抗して見事に打ち勝ったウクライナの英雄マゼッパを描いた2曲です。いいのかね。とにかく彼の交響詩の中では比較的有名な2曲です。曲の感じは、亡き妻を慕う哀しみ、激戦、苦闘、そして勝利といった皆さんが物語から想像したまんまです。よくも悪くもそれが交響詩。

 そして最後は自らのピアノ曲をオーケストラにアレンジしたハンガリー狂詩曲、その中でも最も人気の高い2番です。リストはドイツ人ですが、自分の出自はハンガリーではと思っていたらしく、非常に思い入れがあったようです。郷愁を誘う名曲ですが、ハンガリーの人に言わせるとそんなにハンガリーっぽくはないそうです。しかし名曲であるのは変わりありません。名前は聞いた事がある、実は曲も聴いた事がある。でもよくは知らない。リストとはそんな作曲家ではないでしょうか。そんな彼の魅力の一端に触れられるコンサート、お聴き逃しなく。では劇場でお会いしましょう。

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2022漫步经典闭幕:浪漫的变奏 “李斯特密码”张艺与中央芭蕾舞团交响乐团音乐会

  • 时间: 2022.07.29

  • 剧场:音乐厅

  • 票价:80-480元

  • 演出时长: 预计19:30-21:30(包含中场)

https://m.chncpa.org/product-1091123.html?utm_source=weix2&utm_campaign=%E6%B4%BB%E5%8A%A8%E5%90%8D%E7%A7%B0&utm_channel=zhgj&utm_content=20220719

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“ドビュッシー生誕160周年記念 楊洋と中央歌劇院交響音楽会

エグやんの「劇場で会いましょう」

“ドビュッシー生誕160周年記念 楊洋と中央歌劇院交響音楽会 

  (原題纪念德彪西诞辰160周年杨洋与中央歌剧院交响音乐会)

7月14日19時30分(木曜日)

国家大劇場音楽ホール(国家大剧院音乐厅)

エクトル・ベルリオーズ:夏の夜(約30分)

クロード・ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(約10分)

           :海~3つの交響的スケッチ~(約25分)

                    

ベルリオーズはクラシック音楽においてロマン派を確立させたといわれるフランスの作曲家。それ以外にもベートーヴェンをフランスでメジャーにしてワーグナーにつなげた。チャイコフスキーなどロシアのクラシック界に多大な影響を与えた。管弦楽の理論を深めたなど多くの功績があります。代表曲にしてメジャーデビュー作『幻想交響曲』は交響曲10大名曲に必ず選ばれるほどです。反面その人生はスキャンダルにとみ、また多くの楽曲はスケールが大きすぎて演奏が大変なため、幻想以外はあまりお耳にかからない作曲家でもあります。今回の『夏の夜』は管弦楽をバックにした歌曲集で当時の妻に捧げられています。なので歌詞も愛がテーマになっております。

かたやドビュッシーはクラシック音楽で印象派を確立したといわれる人ですが、ぶっちゃけ印象派と呼ばれる人は彼とラヴェルくらいしかいません。しかも二人とも全く違った個性的な音楽でその上ドビュッシー自身は自分を印象派ではなくて象徴派だといっていたりします。ただ彼のオーケストレーション(楽曲のオーケストラへのアレンジ、絵画におけるデッサンへの色塗りに例えられる)は印象派絵画に近いものがあります。言葉にならないものを音楽にすることをテーマにした彼ですが、とにかく一聴して彼だとわかる独特の作風が魅力です。

『牧神の午後への前奏曲』はマラルメの象徴詩を基にした作品。牧神パン(パニックの語源でもあります)が夢か現か妖精さんと戯れる午後のひと時を書いたものです。下品に書くと、いや、やめておきましょう。『海』は実際の海の描写ではなく、象徴としての海を書いたものです。発表当時はなんと楽譜の表紙は葛飾北斎の『神奈川沖浪浦』が使われていました(今でも同曲のCDジャケットなでで使われています)。ちなみにこの曲はチェロ16本使い(普通は8~10本)という珍しい編成ですが、普通のオケではそんなにチェロはいないので、ビオラで代用したり人数を減らしたりします。今回はどうでしょうか。また2曲ともハープの響きが魅力的な曲でもあります。こんなところにも注目して楽しんでいただけたらよいかと思います。では劇場でお会いしましょう

オマケ

 音楽の派について

 ・印象派 19世紀後半 元々は美術用語。展覧会に対する「それって、あなたの印象ですよね」を逆手にとって名づけられた。写実ではなく人間の感性を通しているのが特徴。

・ロマン派 19世紀後半 元々は文学用語。ローマ時代、お堅い文章はラテン語で書かれたが、恋愛小説などはローマ語で書かれたため。人間の個人個人の感情のうねりを大切にしたのが特徴。

・古典派(クラシック)18世紀後半 元々は建築用語で最高級(クラス)と言う意味。ローマ時代ローマ建築様式にたいして、ギリシア建築をそう評した事から古典となった。音楽の世界ではロマン派に対して、文学性や哲学性ではなく昔の音楽は音楽そのもので語ったよねという考え方から。

・バロック 17~18世紀前半 元々は建築用語。イタリア語で歪んだ真珠。当時のごてごてした装飾の建築について名づけられた。クラシック音楽では20世紀に人為的に名づけられた。宮廷や教会の依頼で作られる音楽がメイン(機会音楽)そのため明るくわかりやすい音楽がメインというのが強いて言うなら特徴。

2022漫步经典:浪漫的变奏“纪念德彪西诞辰160周年
”杨洋与中央歌剧院交响音乐会
  • 时间: 2022.07.14

  • 剧场:音乐厅

  • 票价:80-480元

  • 演出时长: 预计19:30-21:00(包含中场)

  • https://m.chncpa.org/product-1091145.html

 

“デジャヴュ 袁丁、秦立巍と国家大劇場管弦楽団演奏会

 

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エグやんの「劇場で会いましょう」

“デジャヴュ 袁丁、秦立巍と国家大劇場管弦楽団演奏会

  (原題 “以曾相识”袁丁、秦立巍与国家大剧院管弦乐团)

7月15~16日 金、土曜日 19時30分 

国家大劇場音楽ホール(国家大剧院音乐厅)

マックス・リヒター:「春」(リコンポーズド ヴィヴァルディ『四季』より)(約12分)

ピョートル・チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲イ長調作品33(約20分) 

イーゴリ・ストラヴィンスキー:カルタ遊び(約22分)

ヨハネス・ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲(約18分)

                    

メインデッシュ抜きで、極上のオードブルを4皿並べてみました。そんな感じのコンサートです。さて、クラシック音楽、オーケストラにおいてメインデッシュとは何か。それは通常交響曲であったり、協奏曲であったりします。それらはソナタ形式で作曲されています。ソナタ形式、それは主題が対立しながら、徐々に発展していき解決に至るという、まさに18世期末の哲学者ヘーゲルのいうところの永遠の闘争による理想への追求というものを体現した音楽形式と言えます。さてそんなソナタ形式の対極にあるのが変奏曲(Variations)なのです。

 変奏曲とは永遠の言い換えに過ぎないなんて評論もあったりしますが、ソナタ形式が緊張の音楽なら、変奏曲は弛緩の音楽。宮廷を中心とした18世紀の音楽形式の多くは変奏曲でした(睡眠薬代わりのバッハ『ゴルドベルグ変奏曲』なんて有名です)。またモーツァルトやベートーヴェン(彼は18世紀最高のピアニストでもあります)は今のラップバトルのようなピアノバトルを繰り広げていましたが、それは一つの主題から次々と変奏してゆくというものでした。芸術鑑賞と言うより純粋に音楽を楽しむそれが変奏曲なのです。

 さて、今回のプログラム。まず一曲目は2012年にCDがベストセラーになった曲で18世紀イタリアのヴィヴァルディの四季を大胆にアレンジというか再創造したものです。作曲者のマックス・リヒターは映画音楽でも活躍している現役の作曲家です。

次の『ロココの主題による変奏曲』はチェロとオーケストラで演奏される曲です。初演でソリストが大胆に編曲しており、そちらの方が演奏効果が高いということで、そのまま黙認されていました。ただ最近ではオリジナル版での演奏も増えています。今回はどちらで演奏されるのでしょうか。何にせよチャイコフスキーらしいメロディアスな曲です。ちなみに素材のロココとは18世紀フランス宮廷風くらいの理解でいいかと思います。

 3曲目の『カルタ遊び』とはここではトランプのポーカーゲームの事です。もともとはバレエ音楽で、トランプに扮してバレリーナが踊るというなんともユニークなバレエです。ロシア革命から亡命したストラヴィンスキーはパリで数々の傑作バレエを作曲しましたが、相棒ともいえる天才プロデューサー、ディアギレフの死と共にバレエ音楽からは足を洗っていました。そんな彼のバレエ復帰作でもあります。そしてこれも18世紀風の音楽を20世紀初頭の味付けで調理しています。

 最後は『ハイドンの主題による変奏曲』その名の通り交響曲の父と言われているハイドンの『聖アントニウスのコラール』を基にした変奏曲です。いかにも18世紀といった主題をブラームスがいかにも19世紀ロマン派風に調理いたしています。

 という事でこのコンサート18世紀の風の素材をそれぞれ19世紀、20世紀、21世紀風に調理したものを並べてみましたと言う趣向。しかしそんな難しい事を考えずに、単純に音楽を楽しんでいただけたらと思います。それが18世紀の音楽そして変奏曲なのですから、では劇場でお会いしましょう。

 

2022漫步经典 似曾相识:袁丁、秦立巍与国家大剧院管弦乐团音乐会
  • 时间: 2022.07.15 – 2022.07.16

  • 剧场:音乐厅

  • 票价:80-480元

  • 演出时长: 预计19:30-21:00(包含中场)

  • https://m.chncpa.org/product-1091142.html

 

 

 

張芸と国家大劇場管弦楽団によるマーラー演奏会

張芸と国家大劇場管弦楽団によるマーラー演奏会

  (原題张艺与国家大剧院管弦乐团演绎马勒)

国家大劇場音楽ホール(国家大剧院音乐厅)

7月9-10日19時30分(土曜日、日曜日)

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グスタフ・マーラー:交響曲第6番イ短調悲劇的(約80分)

                    

19世紀ウィーンでは文学、哲学、美術、音楽を横断する世紀末芸術が流行します。その音楽代表ともいえるのがマーラーです。ウィーンフィルの首席指揮者やワーグナーの解釈者など演奏家として頂点を極めますが、作曲家としては新奇で難解な音楽性は当時一般に理解されたとは言えず、「いずれ私の時代が来る」との言葉を残すことになります。

 そんなマーラーの音楽が脚光を浴びたのは20世紀末でした、彼の弟子、孫弟子といえるユダヤ人音楽家が精力的に彼の音楽を取り入れ続けた事。長大な曲がCD時代にマッチした事。破滅へと向かう分裂傾向のある彼の音楽性が20世紀末のパラノ(偏執)からスキゾ(分裂)への変遷という時代の空気にマッチしたからなど言われますが、難しく考える事はありません。彼の音楽独特のオーケストラの性能をフルに活かしたダイナミックな響きと時に妖しいまでの甘い響きのハーモニーを楽しめばよいかと思います。

 交響曲第6番はマーラーが公私とも最も充実していたころに書かれています。しかしながら、その作品はタイトルにあるように悲劇的で、マーラーは今後の自分の人生の崩壊を予言していたのかも知れません。

 彼の作品としては珍しくオーソドックスな4楽章形式の作品で声楽も導入されない純器楽曲という形式をとりますが、その中身は異形のマーラー節さく裂で、まさに羊の皮をかぶったマンモスという趣です。通常『運命』などに代表されるように交響曲は苦悩から歓喜という流れを取るのですが、この曲は悲劇的に始まって悲劇的に終わります。他にも独特な打楽器や管楽器の使い方もあり、それゆえ正当に寄せるか、異形を強調するか、指揮者による解釈差が非常に大きい作品でもあります。演奏時間からして70分から90分まであったりします。果たして今回はどのような演奏になるのか。今回指揮をする張芸さんは国家バレー団の音楽監督を務める方で何回か演奏を見させていただきましたが、非常に盛り上がる演奏をする方なので、この曲とは相性ばっちりではないかと思います。

 そしてマーラー作品はオーケストラ作品の中でもダイナミックレンジが非常に広く、家庭用オーディオではボリュームを絞れば聴こえない箇所があり、かといってボリュームを上げると大惨事なんて事もあり。劇場でこそ最も真価を発揮する曲達なのです。そしてこの6番では聴くだけではわからない視覚的効果も色々あるので、ぜひ現地でご確認いただきたい。では劇場でお会いしましょう。

 

中央歌劇場レパートリー公演世界的古典歌劇 椿姫 ラ・トラヴィアータ

中央歌劇場レパートリー公演世界的古典歌劇 椿姫ラ・トラヴィアータ

  (原題 中央歌剧院保留剧目世界经典歌剧 茶花女“LaTraviata” )

国家大劇場音楽ホール(中央歌剧院)

7月8日~10日(金、土、日曜日) 19時30分

https://www.chinaopera.org.cn/h5?code=0818l7Ga1EdfsD0CxUGa17Wnxm28l7Gz&state=473d867abcbdf2eb556576d7fada9df3#/pages-order/projectDetail/index?projectId=8057002002458

 

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ジュゼッペ・ヴェルディ:椿姫 全3幕 第1幕 30分

            第2幕 70分

            第3幕 40分

                    

 イタリア史上最も偉大な作曲家は誰か、その答えが今回の作品の作曲者ヴェルディです。

そんな彼が小デュマの私小説的な小説『椿姫(椿を持った貴婦人を)』を元に作ったのが中期を代表する傑作『ラ・トラヴィアータ(道を踏み外した女)』。コロナ延期を経て満を持して上映されます。日本ではCMに使われた「乾杯の歌」などがお馴染みですね。どんなお話かというと。

第1幕 高級娼婦のヴィオレッタの催すパーティーは今日も大盛況。しかし彼女にはわずかな衰えが。そんな彼を真剣に愛するアルフレード。彼に自分のトレードマークである椿を渡し再会を約束するとともに、この胸のときめきの愛をとるか、今の享楽的な生活を取るか悩みます。

第2幕 第1場 結局、田舎でアルフレードと暮らすことにしたヴィオレッタ。彼女は秘かに自分の私物を売って二人の生活を支えています。それを知りプライドを傷つけられた彼はパリへ彼女の私物を取り戻しに。その間にアルフレードの父が来て息子と別れてくれるように説得します。拒絶する彼女でしたがアルフレードの妹の結婚に差し障ると聞いた彼女は彼を諦め再び元の世界に。彼が追いかけてこないようにその真実も隠したまま。

 第2場 裏切られ捨てられたと思ったアルフレードは復讐心に燃え、ヴィオレッタのいるパーティーに来て、そこで彼女を辱めます。傷つく彼女を見てアルフレードは後悔します。

第3幕 ヴィオレッタは病床に、死期が迫っています。道を踏み外した女に慈悲を賜らん事を神に祈る彼女のもとに全てを知ったアルフレードと後悔にさいなまれたその父がかけつけます。彼らに見送られ彼女は旅立ちます。

 なんか聞いた事のあるような話と思われるかも知れませんが。逆です、これがオリジナルなのです。映画『ムーラン・ルージュ』などもこのお話が元になっています。ちなみに高級娼婦とは19世紀のフランス文学にはよく出てきますが、元々は王族などの愛人(ポンパドール夫人などが有名です)を指す言葉でした。美しいだけでなく、文化、芸術に素養が深く、有力なパトロンにかしづかれ、自らもサロンを開催したり、芸術家を保護したりして、多くの人の憧れでもありました。しかし彼女たちの存在は神に祝福されたものではなく、自らの衰えにおびえながら生きていたのです。

 オペラが生まれたのは17世紀。歌の国イタリアです。他の国にも輸出されましたが、やはり本場には敵わない。そんな中、フランスではエスプリの効いたストーリにバレエなどを取り込んだ一大エンターテインメントに。ドイツでは文学性、演劇性、(オーケストラの)音楽性を高め総合芸術へ進化を遂げました。翻ってイタリアでは、スター歌手中心で脈絡もなく発狂したヒロインが超高音を張り上げるような作品が主流になっていたのです。オペラの主役は(美)声ではなく歌であると思ったヴェルディは人々が共感できるストーリと人物造詣を心掛け多くの傑作を作り、イタリアンオペラこそやはり王道であると世に知らしめたのです。そして多くの人の心をうったのです。

 19世紀のイタリアも21世紀の中国や日本も人の営みに変わりはありません。200年近くにわたって世界中の人を感動させたこのオペラ、ぜひ劇場で体験してみてください。日本では着飾ってというイメージですが、中国では服装などみんな無頓着できているの、オペラは敷居が高くてちょっとなんて人にはかえっていいかも。では劇場でお会いしましょう。