- このイベントは終了しました。
日本国内日本語学校と外国人労働者問題@北京日本人学術交流会
2017年9月10日 @ 16:00 - 20:00
社会人200元、学生100元第295回北京日本人学術交流会においては、北京第二外国語学院日語学院外教の向坂卓也氏に「日本国内日本語学校と外国人労働者問題」というテーマでお話しいただきます。
日本国内日本語学校また同様に専門学校、短大、大学と外国人労働者の問題には密接な関係があるようです。その点に関して掘り下げていただき、共同討論がなされます。
9月8日(金曜)深夜までに以下のフォームにお申込みください。
◎第295回北京日本人学術交流会
◎日時:2017年9月10日(日曜)午後3時半開場、午後4時開始、報告、質疑応答、食事、共同討論などふくめて午後八時ごろ終了予定。
◎場所:亮馬橋幸福ビルB座中華レストラン京味菜の一室(詳しくは申し込んでいただいた方にお知らせします。)
◎テーマ:「日本国内日本語学校と外国人労働者問題」
◎報告者:向坂卓也氏(北京第二外国語学院日語学院外教)
◎参加費:資料代、運営費、食事代
社会人(企業派遣留学生含む)200元、学生100元
◎言語:主に日本語
(要旨)
今回話す内容は日本語学校を中心とした日本国内の日本語教育事情についてであり、その他の国(中国など)の日本語教育事情とは異なることを予め断っておく。
この1~2年、日本語学校が留学生に不法就労を斡旋しているという事件の報道が相次いでいる。
日本政府は、単純労働目的の外国人にビザを発給しないことを建前としている。しかし現実には技能実習生、日系人、そして日本語学校の留学生という名目で来日し、コンビニ、飲食店、工場、農場などで労働力となっているのである。
留学ビザで認められている労働時間は週28時間以内だが、現実にはそれだけでは稼ぎが不十分なので、時間を超過して労働するケースが多く、出稼ぎ留学生の多くは不法就労をせざるを得ない状況に追い込まれているのである。
「出稼ぎ留学生」は技能実習生や日系人と比べると労働者としては曖昧な存在であるため、これまで労働者問題として取り上げられることは少なかったかに見えるが、実は留学生・就学生の不法就労問題がマスメディアで取り上げられてきた時期がこれまでに三度ある。一度目は1980年代末から1990年代初頭で、二度目が2000年代初頭と、そして現在(2010年代後半)が三度目である。
これまでも留学生・就学生の不法就労などの問題が大きくなると、日本政府はビザ審査基準や日本語学校設置基準を厳しくして鎮静化を図ってきた。しかし基準が緩和されると再び問題が明るみに出てきた。また同様の問題は専門学校、短大、大学などの高等教育機関もこれまで引き起こしてきている。
日本国内日本語学校と外国人労働者との問題にはさまざまな問題を含まれており、その点について議論をしていきたいと思う。