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北京大学元学長蒋梦麟の対日観と教育思想@北京日本人学術交流会
2017年8月27日 @ 16:00 - 20:00
社会人200元、学生100元第293回北京日本人学術交流会においては「北京大学元学長の蒋梦麟の対日観と教育思想」というテーマでの報告が行われます。以前、学術交流会では、五・四運動期の北京大学の学長だった蔡元培の学術思想をとりあげたことがありますが、蒋梦麟は、その弟子で1930年から1945年まで北京大学の学長を務めました。もともとは農学を学んでいましたが、アメリカのコロンビア大学に留学し、教育学で学位を取得した人物です。日本では蒋梦麟のことはほとんど知られていませんが、彼は、日本をどう見ており、どのような教育思想を持っていたのでしょうか。主にその二つについて報告し、参加者の方と討論できればと考えます。
貴重な機会になるかと思われます。
参加を希望される方は、以下のフォームに8月25日(金曜)深夜までに以下のフォームまでお申し込みください。よろしくお願いします。
◎第293回北京日本人学術交流会
◎日時:2017年8月27日(日曜)午後3時半開場、午後4時開始、報告、質疑応答、食事、共同討論などふくめて午後八時ごろ終了予定。
◎場所:亮馬橋幸福ビルB座中華レストラン京味菜の一室(詳しくは申し込んでいただいた方にお知らせします。)
◎テーマ:「北京大学元学長、蒋梦麟の対日観と教育思想」
◎報告者:山口直樹(北京日本人学術交流会責任者)
◎参加費:資料代、運営費、食事代
社会人(企業派遣留学生含む)200元、学生100元
◎言語:主に日本語
(要旨)
蒋梦麟は、1886年浙江省の村で生まれたが、6歳の時に私塾に入塾、1898年には中西学堂という蔡元培が校長であるといってよい学校に入学している。翌年には上海のキリスト教系の学校で英語を学んでいる。1903年に浙江大学の前身で学んだ後、1908年に渡米。1909年にはカリフォルニア大学で農学を学んだあと教育学に専攻を変更している。
カリフォルニア大学卒業後は、コロンビア大学大学院に移り、そこでプラグマティズムで知られる哲学者デューイのもとで教育学と哲学を学び学位を取得した。
その後、中国に帰国したあと北京大学教育系の教授に就任、1930年からは蔡元培の後を受け北京大学の学長となった。1937年には日本軍の北京占領にともなって北京大学は、昆明にうつり清華大学や南開大学とともに西南連合大学となったが、ここでも重要な役割を果たしていた。
抗日戦争に勝利する1945年まで北京大学学長を務めた。
最後は1964年に台湾で亡くなるが、蒋梦麟の対日観と教育思想の二つに焦点をあてて報告がなされる予定である。参加者の方々と有意義な討論ができれば幸いである。