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ゴジラ論はどのように論じられてきたのか@北京日本人学術交流会

2016年10月23日 @ 15:30 - 20:30

社会人200元、学生100元

 2016年7月29日に日本で公開された12年ぶりの日本制作のゴジラ映画、『シン・ゴジラ』(2016)が話題を呼んでいます。エヴァンゲリオンの庵野監督が、撮影し、ゴジラが現れたことがないという世界観で日本政府とゴジラの闘いに焦点をあてていることが多くの人々にリアリティを与えているようです。これは、本多猪四郎監督の『ゴジラ』(1954)という作品への原点回帰とみることもできるでしょう。そこで第247回北京日本人学術交流会では、「ゴジラ論はどのように論じられてきたか」という点に焦点をあてて映像を交えて報告を行い、参加者で共同討論が行われます。ゴジラが、「日本人にとっての戦争の記憶」といわれることからから南方で死んだ日本兵の英霊だと論じた論者がいますが、こうした論の妥当性などについて日中で共同討論を行います。
◎第247回北京日本人学術交流会
◎日時:2016年10月23日(日曜)午後3時開場、午後3時半開始、報告、質疑応答、食事含めて午後8時ごろ終了予定。
◎場所:亮馬橋幸福ビルB座一階、中華レストラン京味菜の一室(詳しくは申し込んでいただいた方にお知らせします。)
◎テーマ:「ゴジラ論はどのように論じられてきたのか」
◎報告者:山口直樹(北京日本人学術交流会代表)
◎参加費:資料代、運営費、食事代など。社会人(企業留学生含む)200元、学生100元。
◎言語:主に日本語
関心のある方は、10月21日(金曜)深夜までに以下のフォームにお申し込みください。
(要旨)
 2016年7月29日に日本で公開された12年ぶりの日本制作のゴジラ映画、『シン・ゴジラ』(2016)が話題を呼んでいる。エヴァンゲリオンの庵野監督が、撮影し、ゴジラが現れたことがないという世界観で日本政府とゴジラの闘いに焦点をあてていることが多くの人々にリアリティを与えているようだ。これは、本多猪四郎監督の『ゴジラ』(1954)という作品への原点回帰とみることもできるだろう。本多猪四郎監督の『ゴジラ』(1954)が、第五福竜丸のビキニ被曝後の日本を描いているのに対して、『シン・ゴジラ』(2016)は3・11後の日本を描いている。
そこで第247回北京日本人学術交流会では、「ゴジラ論はどのように論じられてきたか」という点に焦点をあてて映像を交えて報告を行い、参加者で共同討論を行う。
ゴジラは、カルチュラルスタディーズにおいても日本の代表的な大衆文化として取り上げられてきた。しかし、それがなんにでも適用可能な根拠のないゴジラ論を生み、それが独り歩きするような状況をも生み出してしまったことも事実である。今回新たに制作されたゴジラ映画が、原点回帰を果たしている現在こうした「なんでもあり」のゴジラ論は、検証される必要があると考える。
ゴジラ論は、一部の知識人やインテリの観念的なお遊びであってはならないだろう。世界の状況を見るならば、そのような時期はとっくに過ぎ去っているといってよい。
ここでは、とりわけ『ゴジラとヤマトとぼくらの民主主義』(1991)の佐藤健志のゴジラ論や「日本人にとっての戦争の記憶」といわれることからからゴジラを南方で死んだ日本兵の英霊だと論じた加藤典洋のゴジラ論などに検討が加えられる予定である。
こうした問題について日中の多くの方々と議論を共有できれば幸いである。

詳細

日付:
2016年10月23日
時間:
15:30 - 20:30
費用:
社会人200元、学生100元
イベントカテゴリー:
イベント タグ:
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会場

亮馬橋幸福ビル中華料理店京味菜の一室

主催者

北京日本人学術交流会

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