静岡県立静岡がんセンター参与

公益財団法人日中医学協会副会長

【自己紹介】

私の祖先が 1910 年に中国東北沈陽(奉天)に移住。長春市に出生、小学・中学を北京市で学び第 2 次世界大戦 10 年１９５３年に帰国。新潟大医学部卒業後、1970 年：国立がんセンター・静岡がんセンターで「がん医療」50 年。1980 年：「中日友好病院設立準備」のため「北京医療機関の視察団」に参加。1985 年：公益財団法人日中医学協会常任理事。2008 年理事長。2015年から副会長。

専門医と所属学会

日本東洋医学会専門医、日本内科学会認定医、日本緩和医療学会、名誉会員(元指導医）、日本乳癌学会名誉会員（元専門医）、アジア乳癌学会名誉会員

学術関連活動（現在）

1986 年 中国医科大学 客員教授

2016 年 公益法人日中医学協会 副会長（兼庶務担当理事）

2013 年 華南科学技術大学医学部特聘教授

2019 年 大連医科大学客員教授

専門分野

(1) Palliative medicine がん緩和医療学(2) Medical oncology 臨床腫瘍学

(3) Cancer nursing education がん看護教育学

学会分野

Adviser of The Japan Society for Oriental Medicine, Honorary Members of the Japan Palliative Medicine Society,

Honorary Member of The Japanese Brest Cancer Society

and the Asia Breast Cancer Society

Visiting Professor in China;

The First Affiliated Hospital of Dalian Medical University, The Chinese Medical University , The First Affiliated

Hospital of Henan University of Science and Technology

講演テーマ：新型コロナウイルス感染症から健康の再認識

日本は世界に冠たる長寿国となり、英国の Lynda Gratton 氏の試算によると日本環境下で育った現在の中学生の平均寿命は 107 歳になると予測している。しかし、今世界は COVID-19 のような人畜感染症の危機に曝されているなかで、改めて健康長寿を目指すには各個人がどのように考え行動すべきかについて問題提起をしたい。今回の講演では、個人の体質を遺伝素因と環境素因面からとらえ、この遺伝的リスクを生活環境面からどのように改善すべきかを最近研究成果からエピジェネティックや腸内細菌叢の働きを考察する。さらに各個人が現在の健康度を先進的な機器で測定し、それらを自覚して具体的な行動変異を促す方策についても言及してゆきたい。