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日中国交正常化45周年に日中関係について考える@北京日本人学術交流会
2017年10月28日 @ 13:00 - 20:00
2008年1月にはじまった北京日本人学術交流会ですが、国交正常化の45周年の年に300回記念を開催いたします。参加いただいた方全員に、北京日本人学術交流会300回記念の冊子が配布されます。
その記念すべき第300回は、第一部で北京大学国際関係学院教授の梁雲祥先生による「日中国交正常化45周年に日中関係について考える」というテーマで基調講演をいただきます。
日中国交正常化45周年にふさわしいテーマでの講演と討論が行われる予定です。
また日中関係に関係の深いゲストを何人かお招きする予定です。
第二部では北京日本人学術交流会責任者の山口直樹が、日頃の感謝の意味を込めて全300回の歴史を振り返り、北京日本人学術交流会の歴史を総括します。また300回記念冊子に寄せられた参加者からのメッセージも紹介される予定です。
第三部では食事をしながらの歓談となります。講演の先生やゲストそして参加者同士での交流の場となります。また最後まで参加していただいた方には、何人かの方には抽選で価値ある景品があたります。
◎予定されているゲスト
張素氏(元「小さな留学生」)
高洪氏(中国社会科学院日本研究所)
王衆一氏(人民中国雑誌社編集長)
周永生氏(外交学院)
贾蕙萱氏(北京大学国際関係学院)
松野豊氏(清華大学野村総研)
(全員の方が参加できるかは当日の状況もありますので、あらかじめご了承ください。)
参加を希望される方は2017年10月25日(水曜)深夜までに以下にお申し込みください。
https://creativesurvey.com/ng/answers/91c491d5ee443742862ec5c03f0e11/
(その1)
か
https://creativesurvey.com/ng/answers/c4199cbcbc195986f973da3e3987d2/
(その2)
先着3名様を半額とさせていただきます。
席には限りがあるため先着順となります。席が埋まり次第締め切りとなります。ご了承ください。どうぞお早めにお申し込みください。
◎第300回記念北京日本人学術交流会
◎日時:2017年10月28日(土曜日)午後1時開場
◎場所:亮馬橋幸福ビル北京料理店京味菜の一室(詳しくは最終案内で申し込んでくださった方に案内します。)
◎参加費:第一部、第二部100元(社会人、企業派遣留学生含む)50元(学生)
第一部、第二部、第三部200元(社会人、企業派遣留学生含む)100元(学生)
資料代、運営費、料理代など
◎言語:主に日本語
第一部、午後1時半開始
テーマ:「日中国交正常化45周年に日中関係について考える」
講演者:梁雲柱氏(北京大学国際関係学院教授)
共同討論
休憩
第二部、午後4時開始
テーマ「北京日本人学術交流会300回を振り返って」
報告者:山口直樹(北京日本人学術交流会責任者)
300回記念メッセージ紹介
第三部、午後5時半から午後8時頃
食事をしながら交流
抽選会

300回記念(写真は200回記念のもの)
(要旨)
日中国交正常化45周年に日中関係について考える
北京大学国際関係学院 梁雲祥
一、中日国交正常化後の両国関係の歩み
1、1970年代の平和友好
2、80年代の全面的協力と部分的摩擦
3、21世紀に入ってからの両国の力関係の変化が引き起こした競争と対立
二、現在の中日関係
1、経済・貿易面での交流と民間交流の持続的発展
(経済関係が密接、人的交流の規模が大きい)
2、政治・安全保障関係がますます緊迫
(中国の核実験、台湾海峡危機、日米同盟の強化、小泉首相の靖国神社参拝、東中国海ガス田での摩擦、釣魚島紛争などの要因により、中日関係は現在に至るまで、東中国海の防空識別圏問題や安倍首相の靖国参拝、両国外交官の相互批判などの問題に直面し、摩擦が生じている)
3、双方は良好な関係の構築に努めてきたが、「行動よりも目標の方が多い」状況にある。1998年に、21世紀に向け、平和と発展の友好協力パートナーシップの確立を宣言し、2006年に、戦略的互恵関係の構築を宣言し、2014年に「四つの共通認識」を発表したが、それらは中日関係が現在のように「行き詰まる」のを阻止できなかった。
4、新しい問題ではない摩擦要素の大部分が、なぜ現在の中日関係の難題になるのだろうか?
三、現在の中日関係の「行き詰まり」の構造的原因
1、共通利益が減り、両国は「安全のジレンマ」にある。
(ソ連崩壊によって中日両国共通の安全上の脅威が消えたことにより、中国と欧米諸国の潜在的競争関係が、中日両国の安全保障面での相互不信を招くことになった)
2、両国の発展戦略の衝突
(中国の「大国・強国の夢」という目標と日本の「普通の国」という目標の間の矛盾と衝突により、双方は相手国の軍事力と政治権力の拡大を望まなくなった)
3、両国の力関係の相対的均衡
(中日両国は歴史上初めて「二強並列」という局面を迎えた。この中日「両雄並び立たず」という局面は、東アジアの国家主義・民族主義の伝統によるところが大きい)
4、歴史問題と現実問題が国民感情の悪化を招いた。
(日本政治の右傾化や中国と異なる歴史問題の認識、中国の国内政治の状況、在日中国人の犯罪、食の安全などの問題は両国の国民感情の悪化を招き、両国政府の政策上の選択をかなり狭めた)
四、国交正常化45年来の中日関係の基本的経験と教訓
経験・教訓その1
中日関係の最も基本的にして最も重要な経験・教訓は「和すればともに利し、戦えばともに傷つく」ことである。
経験・教訓その2
中日関係の改善または発展には、双方の政治指導者の政治的智恵と政治的決断が極めて重要である。
経験・教訓その3
両国関係は確固たる共通利益の基盤が必要で、とりわけ、共通の安全保障上の利益の基盤や共同発展または他の地域との協力や国際的実務の中でほぼ同じように得られる利益を保証することが必要である。
経験・教訓その4
双方の経済面・文化面での交流・協力が密接であることはプラス要因であり、両国に大きな利益をもたらす。それは政治関係の悪化を食い止めるのに一定の役割を果たすこともできる。
経験・教訓その5
歴史認識問題と台湾問題は中日関係発展のマイナス要因である。中日国交正常化により歴史問題と台湾問題に関する法律上の規定ができたが、これらの問題は民族感情やイデオロギー面での問題に関わるため、双方の認識と理解にはギャップがある。そのため、中日両国の外交摩擦の原因になっており、両国国民が相手国に親しみをさらに感じなくなる恐れがある。
経験・教訓その6
両国関係は「感情化」を重視し、「法律化」が十分でなかった。中日両国政府は「四つの政治文書」を作成して両国関係に関する法律規定ができたが、これらの規定は原則にすぎず、具体的問題は規定しない、または双方が合意に達すために曖昧にしたため、両国関係は長期にわたって利益と感情を拠り所にした。
経験・教訓その7
正常な国家関係は完全に平等でなければならず、力で相手を屈服させるようなことを考えてはならない。
五、中日関係の前途と両国関係改善の方途
1、中日関係を改善すべきである。
両国関係の改善は道義上必要であり、両国国民の根本的利益のためにも必要である。対立や戦争は、相手国への憎しみと両国関係及び地域の緊張を増大させるため、問題解決にはならない。「和すればともに利し、戦えばともに傷つく」ので、和解は唯一の活路である。
2、関係改善の具体的方途
(1)双方はまず「不戦の決意」をして国民を教育する必要がある。
(2)「不戦の決意」の前提の下で、コントロールメカニズムを確立し、危機の発生を防止し、現状を維持し、衝突を回避する必要がある。
(3)対話と外交交渉によって妥協点を探り、国際司法手段で紛争解決をはかる。
(4)既存の共通利益を拡大し、新たな共通利益を見出す。
(5)共通責任の意識を強め、大国として地域の共通利益のために責任を負う。
(6)東アジア地域の多国間協力を促進し、中日関係をその中の一つに位置づけ、多国間協力の枠内で現実的利益をさらに増やし、より多くの現実的責任を負うようにしていき、中日関係を根本的に改善し、両国関係が恒久的に発展するようにする。

