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仏教音楽について考える会

2016年2月27日 @ 15:00 - 20:00

100元 – 200元

第209回北京日本人学術交流会では、日本学術振興会特別研究員として北京に滞在し、中央音楽学院などで仏教音楽の研究をされている新堀歓乃氏に「近現代の日中両国にみる「仏教音楽」の成立と展開——伝統文化の保存・継承・変容を考える」というテーマでお話しいただきます。「仏教音楽」とはなんであり、どのように成立し、展開してきたのか。それを日中両国について比較して報告いただく予定です。
新堀氏は、『近代仏教教団とご詠歌』(勉誠出版2013年)という本も出版されていますが、参加者は、普段なかなか聞くことのできない豊饒な仏教音楽の世界をかいまみることができるでしょう。ご関心のある方は2月25日(木曜)深夜までに以下の申込フォームまでお申し込みください。

https://legacy.creativesurvey.com/reply/53a4fc180186960b55a6e95ef2ba9e

◎第209回北京日本人学術交流会
◎日時:2016年2月27日(土曜)午後2時半開場、3時開始報告、質疑応答含めて午後8時ごろ終了予定。
◎場所:亮馬橋幸福ビル中華料理店京味菜の一室(くわしくは申し込んでくれた方にお知らせします。)
◎報告者:新堀歓乃氏(日本学術振興会)
◎テーマ:近現代の日中両国にみる「仏教音楽」の成立と展開——伝統文化の保存・継承・変容を考える
◎参加費:運営費、資料代など
飲み物(ビールやソフトドリンク)や中華料理が用意されます。社会人(企業派遣留学生含む)200元;留学生、学生;100元(運営費、資料代、食事代など)
◎言語;主に日本語(部分的に中国語)

【要旨】
「仏教音楽」というと「寺院に音楽があるのか」と疑問に思われる方も多いかもしれないが、日中両国を含めた仏教を伝える諸国では、仏教の儀式や仏教的な習俗のなかに実に豊かな音の文化が広がっている。このような仏教に関わる音文化はいつ、いかにして「仏教音楽」と呼ばれるようになったのか。本報告では、日中両国の「仏教音楽」という概念が成立した過程を比較することを通じて、日中両国の宗教を取り巻く社会的背景の違い、伝統文化の保存継承に対する政策の違いを考える。
日本では、声明(しょうみょう)という僧侶が仏教儀礼で唱える声楽のほか、僧侶以外の信者が葬儀や巡礼などで唱えるご詠歌など、仏教に関わる様々な音文化を「仏教音楽」と総称する。ただし、こうした音文化を日本音楽の一種目と捉えるようになったのは、近代以降のことである。20世紀初頭に音楽学者が声明の研究を始めると、声明を日本音楽の一種目とみなす音楽観が定着していった。そして、戦後の1960年代になると、たとえば、祈りの対象として寺院で祀っていた仏像を美術品として博物館で展示し始めたように、祈りの行為として唱えていた声明が劇場等で鑑賞される「仏教音楽」となった。
一方、中国では「仏教音楽」を、仏教の伝播した経路によって漢伝・南伝・蔵伝の三種類に分けることが一般的である。1950年代に音楽学者が漢伝仏教寺院に伝わる音楽を「発見」すると、その音楽は中国文化の「生きた化石」として評されるようになった。そして、1980年代に仏教音楽団が結成されると、「仏教音楽」は国内外の音楽ホールで上演され始め、寺院という閉じた空間から一般社会へと公開されるに至った。
日中両国の「仏教音楽」が市民権を得ることができたのは、音楽学者がそれを自国の伝統音楽とみなして研究を始めたことに契機がある。また、音楽学者が仏教音楽の舞台化を後押しした点も両国に共通する。ただし、たとえば舞台化による仏教音楽の変容を両国間で比較してみると、音楽の伝統に向き合う伝承者・研究者の姿勢や、伝統文化の保存継承に対する国家の政策の違いが理解できる。
こんにち、ユネスコ無形文化遺産への登録など、音楽を含めた伝統芸能の保存継承に関する議論が高まるなか、古い様式の保持に固執するあまり生きた伝統のダイナミズムを抑制してしまうことに警鐘を鳴らす日本の研究者がいる一方、中国では革新的な変容のなかで古い様式が失われていくことを嘆く声もよく聞かれる。本報告では、仏教音楽を題材に映像資料も参考にしながら、フロアの皆さんと伝統文化の今後を問い直す議論を交わすことができれば幸いである。

詳細

日付:
2016年2月27日
時間:
15:00 - 20:00
費用:
100元 – 200元
イベントカテゴリー:
イベント タグ:
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会場

京味菜
北京市朝阳区东三环北路3号 China

主催者

北京日本人学術交流会 山口直樹氏
メールアドレス
ngodzilla2185@gmail.com

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