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丸沢常哉の戦前期における科学技術思想@北京日本人学術交流会

2016年11月6日 @ 15:30 - 20:00

社会人200元、学生100元

 第250回においては、「「満州国」を生きた化学者、 丸沢常哉の戦前期における科学技術思想― 植民地科学史研究の視角から」というテーマで報告が行われます。
日本の植民地科学史研究は、本格的には90年代から始まり、 かなりの時間がたとうとしています。 その間様々なケーススタディが積み重ねられ、 日本の植民地科学史研究が前進を見せていることは間違いありませ ん。ただ、わかないこともまだまだ多いです。
「満州」には、 満鉄中央試験所という東アジア最大の化学工業の試験研究機関が存 在しました。 その研究所の最後の所長をつとめた丸沢常哉という化学者がいまし た。
満鉄の副総裁待遇の地位そして「満州国」 の科学行政のトップにいた化学者です。
いま、日本でその名前を知る人は多くはありませんが、 日中科学技術交流史を考えるうえで非常に重要な人物です。
一般的にはhttp://pekin-media.jugem. jp/?eid=2111を参照。
こちらから北京放送のラジオ放送も聞くことができます。
 その丸沢常哉の科学技術思想に焦点をあてて報告を行います。 これまでほとんど扱われてこなかったテーマであるといえますが、 掘り出した資料をもとに戦前期の丸沢常哉氏の科学技術思想につい て報告します。
貴重な機会となるでしょう。

◎第250回北京日本人学術交流会
◎日時:2016年11月6日(日曜)午後3時開場午後3時半開 始、講演、質疑応答、食事ふくめて午後8時ごろ終了予定。
◎場所:亮馬橋幸福ビルB座一階、中華レストラン京味菜の一室( くわしくは申し込んでいただいた方にお知らせします。)
◎テーマ;「「満州国」を生きた化学者、 丸沢常哉の戦前期における科学技術思想― 植民地科学史研究の視角から」
◎報告者:山口直樹(北京日本人学術交流会代表)
◎参加費:資料代、運営費、食事代など。
社会人(企業派遣留学生含む)200元、学生100元
◎言語:主に日本語
参加を希望される方は、11月4日(金曜)までに以下のフォーム にお申し込みください。

(要旨) 
 
  私は、「満州」にあったもっとも重要と考えられる試験研究機関、 満鉄中央試験所の歴史について研究している。 その満鉄中央試験所の歴史についてもっとも先駆的に取り上げたも のの一つに杉田望著『満鉄中央試験所』(講談社,1990) がある。
 杉田氏の書は、1990年の時点で満鉄中央試験所についてまとま って書かれたほぼ唯一の書であった。杉田望『満鉄中央試験所』( 講談社,1990)が、出版された同じ年、経済評論家の佐高信氏 は「「満洲」を水源にもつ人脈図」(1990)において杉田氏の 本の書評を行っている。
 この書評において、佐高氏は、まずは「国交正常化以降、中国 か ら大型化学プラントを受注した日揮にせよ、千代田化工にせよ、 そして日本触媒化学、日石化学にせよ、石黒正、高木智雄、 伊藤四郎、石川三郎、佐久間滋、西田房雄、仁林万木雄、 根岸良二といった中央試験所ゆかりの人たちが関わっていたのであ る。」とこの書が、 貴重な事実を掘り出していることを評価している。
 そして同時に「欲を言えば、 王道楽土の満州開発思想を彼らがどう受け入れ、 その変質にどう対処したのか。 技術者一人一人の内面に立ち入って記述してもらいたかったとも思 う。」とし、「「今でも立派に通用する先端技術」 の開発に携わりながら、 研究室の外の現実を彼らはどう見ていたのか。
技術者の思想としてそれは現在も議論を呼ぶ大問題である。
「ロマンと自由な空気」にあこがれて、彼らは大陸に夢をかけた。
それは、「植民地統治機関」である「満鉄の本質」と、 どうかかわっていたのか。」という問題提起を行なっている。
 この問題提起から20年以上たつが、私の知る限り、 この問いに正面から答えようとした論考は、まだ出ていない。
そこで、この報告では、 これまで言及されてこなかった戦時期の一次資料をも用いつつ、 満鉄中央試験所の最後の所長だった丸沢常哉氏の思想的次元に踏み 込み、戦前期の科学技術思想に焦点を 当てて報告を行う。
報告は以下の手順で行われる予定である。

◎はじめに
1.丸沢常哉氏の思想形成―大正デモクラシー期における技術思想
1-1丸沢氏への吉野作造の民本主義の影響
1-2民衆立研究所とは何か
1-3丸沢常哉の講演「学術の研究と国際関係」
2戦時期の丸沢常哉の科学技術思想― 丸沢常哉の時局についての発言から
2-1、丸沢常哉氏の1938年における発言
2-2、丸沢常哉氏の1942年における発言
◎おわりに
多くの方々と議論を共有できれば幸いである。

詳細

日付:
2016年11月6日
時間:
15:30 - 20:00
費用:
社会人200元、学生100元
イベントカテゴリー:
イベント タグ:
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会場

亮馬橋幸福ビルB座一階中華料理店京味菜の一室

主催者

北京日本人学術交流会

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