第303回北京日本人学術交流会では、吉本興業所属のお笑い芸人、ぜんじろう氏に『日中欧米の「笑い」に関する比較文化論』というテーマでお話しいただきます。
ぜんじろう氏は、漫才「ぜんじろう&月亭かなめ」を結成しますが、二年後に解散、ソロ活動を開始します。1990年代大阪ローカルの深夜番組『テレビのつぼ』などで人気に火が付き東京に進出。『ぜぜぜのぜんじろう』や『たけしの元気が出るテレビ』などのテレビ番組に出演後、2000年代からはアメリカに拠点を移し、笑いの修行をされました。その後、アメリカに限らず、ヨーロッパ、アジアなど海外で幅広く活動されています。その風貌から「平成の明石家さんま」ともいわれ、現在、天才芸人、上岡龍太郎氏の唯一の弟子でもあります。
日本ではじめてロボットと漫才をするなど学術的に笑いをとらえなおす活動していたぜんじろう氏に世界を笑いの公演で回られた経験をもとに日本、中国、欧米の笑いの比較文化論を語っていただきます。このような活動をしている芸人は、非常に少なく実際に世界の笑いを見てきたぜんじろう氏の笑いの比較文化論は大変、貴重なものとなるでしょう。
討論の時間も十分にとって開催されます。
ぜんじろう氏と笑いの比較文化論を語ってみたい方は、どうぞご参加ください。

参加を希望される方は11月17日(金曜)深夜までにお申込みください。
席は先着順で埋まり次第締め切りとなりますので、おはやめにお申し込みください。
どうぞよろしくお願いいたします。
◎第303回北京日本人学術交流会
◎日時：2017年11月19日(日曜)午後3時半開場、午後4時開始、報告、質疑応答、食事、共同討論などふくめて午後八時ごろ終了予定。
◎場所：亮馬橋幸福ビルB座中華レストラン京味菜の一室(詳しくは申し込んでいただいた方にお知らせします。)
◎テーマ：『日中欧米の「笑い」に関する比較文化論』
◎報告者：ぜんじろう氏(吉本興業所属お笑い芸人)
昭和43年1月30日生まれ。兵庫県姫路市出身。大阪芸術大学（2日で辞める）上岡龍太郎に入門。漫才「ぜんじろう＆月亭かなめ」を結成。二年後解散。ソロ活動開始。吉本印天然素材初期リーダー。大阪、MBS「テレビのツボ」「ヤングタウン」東京「ぜぜぜのぜんじろう」「元気が出るテレビ」などメディア出演の後、海外で活動。今は、東京に拠点を置き、ロボットと漫才や舞台やLiveなど勢力的に活動中。
◎参加費：資料代、運営費、食事代
社会人(企業派遣留学生含む)200元、学生100元
◎言語：主に日本語

(要旨)
世界20カ国以上（カナダ、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、オーストリア、オランダ、チェコ、スウエーデン、デンマーク、オーストラリア、インド、中国、韓国、台湾、香港 、タイ、マレーシア、インドネシア、シンガポールetc。。。）にて、現代の「笑い」の公演を行ってきた体験を基に、世界各国の「笑い」に関する比較文化論を全般にお話いたします。

映像を使いながら、今まで体験してきたVTRを見ていただきながら講演をさせていただきます。質疑応答では、この話を軸に文化の比較文化論をさらに掘り下げていけたらと思います。

１　実体験を基に世界各国の「笑い」に関する比較文化論

A「日本のユーモア、西洋のユーモア、中国のユーモアの違い」を解説。　
B「世界各国のタブーの笑い」を解説。　
C 日本特有のユーモア感に特化し解説。
「日本にはなぜジョークがないのか？」
「日本にはなぜスタンダップコメディがないのはなぜか？」
「日本にはなぜ政治ネタがないのか？」
「日本の笑はいはなぜ幼稚化されたのか？」
「一発ギャグはなぜ日本でうけるのか？」
「日本のお笑いはなぜ事務所に依存するのか？」など社会や歴史からの考察。
D 80年代以降、日本の「テレビの笑い」が、もたらした社会への影響を解説
E ヤング中国の「笑いの現状」を解説。

2　言語や文化の違う方とのコミュニケーションの上での世界各国でのユーモア論。

A 世界各国ユーモアが社会において、どれくらい重要なのか？を解説。
B 世界のアッパークラスが使う、日本にはないユーモアの種類を解説
C 人脈がこうも変わる会話におけるユーモアの種類を解説。

3 世界で初めてNECと共同開発により『言葉で笑かすロボットと漫才』の開発に挑んだ体験を基に『実際にユーモアを作る思考と手法』を学術的に解説

A 実際どんな言葉を用いたら「ユーモア」が作れるのか？
B ユーモアをどう認識するかに関する考察
C 日本語の口語調と文語調の使い分けと、ユーモアの難しさ
D 英語、中国語、日本語など言語による言葉に関するユーモアの認識の違い

『ぜんじろう受賞歴』
今宮子供えびす新人漫才コンクール 第九回 福笑い大賞
ABC新人漫才落語コンクール 　 　 第十回 最優秀新人賞
上方お笑い大賞（読売テレビ）　 　第十一回 最優秀銀賞
上方漫才大賞（ラジオ大阪）　　 　第二十四回 新人奨励賞

『ぜんじろう海外での受賞歴』
L.A.COMEDY STORE STAND UP COMPETITION 第五回 第二位、モーストユニーク賞。
第一回 世界お笑い大会 2015 in タイ 優勝
第一回中国国際お笑い大会 2016 ファイナリスト
全米コメディ大会第４位 2106

『海外活動』
韓国　KTV「Comedy league出演」
台湾　TVK「笑劇的遊人　出演」
シンガポール　CAJ「チャンネルアジア　出演」
上海　CH8「上海笑劇箱　出演」
アメリカ　US Comedy art Festival 出演
イギリス BBC　Go Japan出演
　　　　 Edinburgh Comedy Festival出演
カナダ Just for Laughs 出演
スウエーデン　Sweden TV 出演
デンマーク　　demark TV 出演
フランス French Comedy Festival出演