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中国ミステリの現在・過去・未来@北京日本人学術交流会

2017年7月30日 @ 16:00 - 20:00

社会人200元、学生100元

289回北京日本人学術交流会においては、「中国ミステリの現在・過去・未来」というテーマで

佐藤祐氏に報告をいただきます。

日本の東野圭吾のミステリ小説が、現在の中国でブームなのは、知っている方も多いかと思いますが、中国のミステリ小説にどういうものがあるか、どれぐらいご存知でしょうか。

2008年から現地で主に中国大陸のミステリを読んで、「阿井幸作」名義でブログやコラムを書いてきた報告者佐藤によれば、中国にはすでに100年以上のミステリの歴史があるといいます。

その中国ミステリの歴史を具体的に報告いただきます。

貴重な機会となるかと思います。

ご関心ある方は、728(金曜)の深夜までに以下のフォームにお申し込みください。

 ◎第289回北京日本人学術交流会

◎日時:2017730(日曜)午後3時半開場、午後4時開始、報告、質疑応答、食事、共同討論などふくめて午後8時ごろ終了予定。

◎場所:亮馬橋幸福ビルB座中華レストラン京味菜の一室(詳しくは申し込んでいただいた方にお知らせします。)

◎テーマ:中国ミステリの現在・過去・未来

◎報告者:佐藤(雑誌社勤務)

◎参加費:資料代、運営費、食事代

社会人(企業派遣留学生含む)200元、学生100

◎言語:主に日本語

要旨:

中国で東野圭吾ブームが巻き起こる以前から中国の書店にはアガサ・クリスティやコナン・ドイル、江戸川乱歩などの古典作品が並び、ネットには主に学生が中心となって自分で翻訳した欧米や日本の最新ミステリ小説の中国語版がアップされていた。

中国で海外ミステリが大人気なのは論を待たないが、それでは肝心の中国ミステリの知名度はどうだろう。そもそも、中国にミステリ小説があることを知っている人はどのくらいいるのだろう。

清朝末期から中華民国時代にかけて日本と同様に欧米の影響を受けてミステリ小説文化が芽吹いた中国には100年以上のミステリの歴史があり、黎明期には主に英語の翻訳者がシャーロック・ホームズやアルセーヌ・ルパンの中国版と言うべき作品を書き上げた。そして戦争や国共内戦を経て、時代とともに内容や形式が変化しながら生き残り、戦争時には日本軍や売国奴の登場する作品が表れ、新中国建国後には共産党が国民党やアメリカの陰謀を阻止するような作品が生まれ、80年代以降には上述の作品のような政治色が薄まり、社会を揺るがす凶悪事件や警察官の人間的魅力にスポットを当てた作品が出てきた。

2000年代になるとインターネットの影響で中国では未翻訳の欧米や日本のミステリ小説が読めるようになり、1980年代生まれのいわゆる「80後」を中心に読者が増えていき、そのうち彼ら自身が作品を書くようになり、現在のミステリ小説市場の一角を築き上げた。本格や新本格や社会派、歴史、武侠、学園、恋愛、SFなど多岐にわたるジャンルのミステリが生まれ、その中の一部では中国で禁止されているはずの私立探偵が生き生きと推理を披露している。

今回の報告会では2008年から現地で主に中国大陸のミステリを 読んで、 ブログやコラムを書いてきた報告者が中国ミステリ史を簡単に説明 し、現在第一線で活躍する作家や彼らの作品を紹介して中国ミステリの実像に迫る。和訳されて日本で出版されている中国ミステリ小説も持っていくので、日本語で簡単に楽しめることも覚えてもらいたい。

また、近年激しくなる表現規制の中で中国ミステリがどのように生き延びられるのか参加者の方々と話し合えれば幸いだ。

 

詳細

日付:
2017年7月30日
時間:
16:00 - 20:00
費用:
社会人200元、学生100元
イベントカテゴリー:
イベント タグ:
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会場

亮馬橋幸福ビル中華料理店京味菜の一室

主催者

北京日本人学術交流会

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