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“リストパスワード 張芸と中央バレエ団交響楽団音楽会” 7/29

2022年7月29日 @ 19:30 - 21:30

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エグやんの「劇場で会いましょう」

“リストパスワード 張芸と中央バレエ団交響楽団音楽会”

(原題李斯特密码张艺与中央芭蕾舞团交响乐团音乐会)

7月29日19時30分(金曜日)

国家大劇場音楽ホール(国家大剧院音乐厅)

リヒャルト・ワーグナー:『リエンツィ』序曲(約13分)

グスタフ・マーラー:『さすらう若者の歌』(約16分)

フランツ・リスト:交響詩『オルフェウス』(約11分)

         交響詩『マゼッパ』(約16分)

         ハンガリー狂詩曲第2番管弦楽曲編曲版(約13分)

生涯独身のベートーヴェンやブラームス、悪妻に悩まされた、モーツァルトやチャイコフスキーなど非リア充だらけのクラシック界で一番のリア充。それが今回の主役フランツ・リストです。“ピアノの魔術師”との二つ名を聞いた事がある方も多いのではないでしょうか。音楽好きの貴族に使える執事の息子であった彼は音楽の才能を認められ、援助され音楽を学びます。その後パリに行きサロンで人気絶頂であった“ピアノの詩人”ショパンやベルリオーズなどといったそうそうたるメンバーと交流。そして当時超絶技巧で誰も聞いた事のない音を聴かせ人々を魅了していたヴァイオリニストパガニーニとの出会い。リストはこれをピアノでやればいけるのでは?と考えます。そしてサロンを飛び出し、パガニーニの曲(フジコヘミングでおなじみの「ラ・カンパネラ」が有名ですね)やクラシックの有名曲を次々とアレンジして超絶技巧で聞かせる史上初のピアノリサイタルツアーを開催してこれが大成功。女性が失神したなんていうロックスターのような伝説も残しています。そして多く浮名を流します。イケメンですしね。

 普通こういう場合は年を取りテクニックが衰えて晩年は……となるのですが、彼は違います。体力の限界を感じるとさっさと作曲メインにシフト。ピアノ曲だけでなくオーケストラ曲も手掛けその斬新さから多くの作曲家に影響を与えます。そしてなんと晩年は僧籍に入ります。そこで生まれたのが村上春樹の小説のタイトルにもなった「巡礼の年」です。そのプレイから悪魔とみなされて死後埋葬さえ断られたパガニーニとはえらい違いです。

 さて、曲紹介。1曲目はそのリストの弟子で師匠と同じように恋のスキャンダルには事欠かないワーグナーの『リエンツィ』より序曲。オペラの序曲ですが単体で演奏される事が多い曲で、ワーグナーならではの暗い力と華やかなサウンドに満ちています。

 次はマーラーの「さすらう若人の歌」オーケストラをバックに歌う歌曲です。中身はマイスターになることを目指して各地をさまよう職人の思いを歌っています。

 で、次からがリストになります、先ほど、曲の斬新さからと書きましたが。当時リストを始め多くの作曲家を悩ましている問題がありました。それは「ベートーヴェンの後に何を作ればいいの?」問題です。新曲中心だった時代も終わり、音楽会も過去の名曲で満ち溢れます。そんな中ベートーヴェン以上の交響曲なんて作れっこないと壁にぶち当たったリストはパリ時代のベルリオーズからヒントを経て、文学性を音楽に加味すれば新しい音楽が作れるのではと思いつきます。そうして作られたのが「交響詩」です。物語とロマンに溢れた彼の音楽は、弟子のワーグナーやR.シュトラウスを巻き込み、「オーケストラは世界のすべてを表現する」という誇大妄想(メガロマニア)な世界に足を踏み入れていくのです。ちなみにそれに真っ向から反対して正攻法でベートーヴェンの交響曲に対峙したのがシューマンとその弟子ブラームス。リストとは全く逆の“非リア充音楽家コンビ”は19世紀最大の音楽論争を巻き起こしますがそれはまた別の機会に。今回演奏されるのは奥さんをなくして冥土まで会いに行くオルフェオの物語とロシアに対抗して見事に打ち勝ったウクライナの英雄マゼッパを描いた2曲です。いいのかね。とにかく彼の交響詩の中では比較的有名な2曲です。曲の感じは、亡き妻を慕う哀しみ、激戦、苦闘、そして勝利といった皆さんが物語から想像したまんまです。よくも悪くもそれが交響詩。

 そして最後は自らのピアノ曲をオーケストラにアレンジしたハンガリー狂詩曲、その中でも最も人気の高い2番です。リストはドイツ人ですが、自分の出自はハンガリーではと思っていたらしく、非常に思い入れがあったようです。郷愁を誘う名曲ですが、ハンガリーの人に言わせるとそんなにハンガリーっぽくはないそうです。しかし名曲であるのは変わりありません。名前は聞いた事がある、実は曲も聴いた事がある。でもよくは知らない。リストとはそんな作曲家ではないでしょうか。そんな彼の魅力の一端に触れられるコンサート、お聴き逃しなく。では劇場でお会いしましょう。

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2022漫步经典闭幕:浪漫的变奏 “李斯特密码”张艺与中央芭蕾舞团交响乐团音乐会

  • 时间: 2022.07.29

  • 剧场:音乐厅

  • 票价:80-480元

  • 演出时长: 预计19:30-21:30(包含中场)

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日付:
2022年7月29日
時間:
19:30 - 21:30
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会場

国家大劇場音楽ホール(国家大剧院音乐厅)

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